灰被りの姫の下剋上 1

私は、エラ。 通称、シンデレラ。 「ちょっとぉ、ちゃんと掃除してちょうだいっ‼︎ …シンデレラ、聞いてるの⁉︎ あんたみたいな役立たずは掃除してなさいっ」 そういい、義理の姉は私に怒鳴った。 「すみません」 「分かればいいのよ」 私は『すみません』としか言ってはいけない。 それが、私。 お父様がいたときはあんなに幸せだったのに… お母様は世紀の美女と呼ばれるくらい綺麗な人だった。そして優しい人だった。はちみつ色の艶々な長い髪で、笑顔が綺麗だった。キラキラしていた。
しぐれ
しぐれ
本を読むのに飽き足らず、自分でも書き出した一匹の学生。 小説好きと繋がりたいっ… 歌うの大好き〜