藍と藍

藍と藍
私の家にはヒモがいる。鬼咲藍(きざき あい)。男、年齢不詳。コイツがいつから我が家にいるのかは分からない。だが、父の話によれば父が子供の時既に曽祖父母の家にいたらしい。その頃の写真を見せてもらうと、今と一つも変わらない若々しい姿があった。なんでも、何百年と前からずっと我が家のヒモをしているそうで、その理由は我が家の先祖に大きな“貸し”があるから。我が家の人々はその大恩を返す為に、代々住まわせ、養っているのだ。馬鹿馬鹿しい話だ。うちの家族ときたら、その恩が何なのか分からずに彼に尽くしているのだから。だが、両親が言うには彼ら自身も恩があるのだそう。「お前が居るのは、藍さんが僕らの恋のキューピッドになってくれたからだよ。」そう言われた時、我が親ながらその愚かさに笑いを堪えるのが大変だった。二人をくっつけてくれたと言う功績にはとても見合わないほど、こちらは尽くしていると言うのに、その理由ときたら余りにも馬鹿馬鹿しい。 そう思うのも無理はない。我が家のヒモ 鬼咲藍は、ヒモと言う肩書きに恥じぬ駄目男である。 「どけよおっさん!」 私は足元に転がる男の背を蹴った。血縁でも何でもない男が、日常的に転がっているなんて、とても一般的な高三女子の家とは思えない。進路希望調査よりもよほど頭の痛い問題である。 「…」 「おいおっさん、起きてんの?」 「…思春期って面倒くせーのな。」 背中を摩りながら発した藍の低い声が、私の脳内のゴングを激しく鳴らす。 「…別にわざわざ呼び方変えんでも、昔と同じように“藍にぃ”って呼べばいいんじゃねーか。つか、俺何も悪い事してねーし蹴るな。」 「誰が呼ぶかっ!そこ邪魔なんだよ!」
あいびぃ
あいびぃ
自己紹介カード 発動!!! 【レベル】15 【属性】ちゅー学生 【習性】投稿頻度不安定、定期的に更新不可になる、フォローもフォロバも気分次第、❤︎とコメントくれる人を好む、困ったら募集に参加 【特性】どんな作品にもファンタジーが香る 【メッセージ】 初めまして、あいびぃです! 見つけてくれてありがとう♪ 私自身、生粋のアニオタ・漫画オタなのでファンタジーが多めになってます…多分。 詳しいことは「自己紹介」にて! まだまだ若輩者なので、応援よろしくお願いします!