記憶は水球の中

記憶は水球の中
銃の所持が合法化されてから、何年経っただろう。 最初は政敵を潰すため、しだいに民間にも飛び火していった。 結果、数年前まで私の視界の前を遮っていたビル群はその影もなく 今では私の足に踏まれる石ころほどの瓦礫になってしまった。 夕陽が私をまっすぐ照らす。あたりに散らばったガラスの破片が光っていた。 日も沈みかけた頃、野宿先を探していた私の視界に玩具屋が見えた。 その廃墟に転がり込んで、適当な木材に火をつける。
蒼
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