現代侍 最終章 其の12

現代侍 最終章 其の12
食卓テーブルの上のエンゼルパイが無くなった。 私一個しか食べてないのに、と、鞠家牡丹は思ったが、これは天城家のお菓子である。 この目の前の大人が無心でチョコパイを頬張る姿をたしなめられる立場ではない。 閑話休題。 天城家にお邪魔しておよそ一時間弱。 虎穴に入らずんば虎子を得ず。 神経をすり減らしただけの成果は、あったと思う。 天城才賀のご両親から得た情報はこうだ。 少年は一年前、岩流丘高校を休学してから、紆余曲折を経て、半年前に隣の逢刻(おうとき)高校に編入した。
P.N.恋スル兎
P.N.恋スル兎
嫌なことは嫌々やれ。 好きなことは好きにやれ。 名前は、兎年から始めたのと、DoDが好きなのと、ポルノグラフィティが好きなのでそこから取ってます。