読みたいことを、書けばいい。

読みたいことを、書けばいい。
 こんにちは、小説家の東です。  今回のタイトルは、ぼくが約二年半前に文章を書くきっかけをくれた、一冊の本の題名になっています。 『読みたいことを、書けばいい。』著:田中泰延  この本に影響を受け文章を書き始め、書くことに悩み、そしてまたこの答えに帰ってきた。これからそんな話をしようと思います。と言っても、ここから語る内容を読む必要は、実のところ無いのです。何故なら答えはもうすでに、タイトルに書いてあるのですから。だから以降の文章は、ただの蛇足。無駄の塊。けれど、いいのです。書きたかったんだもん。  ぼくにとって文章を書くということは、やりたいことでした。会社を辞めて背水の陣だったぼくは、ひたすら書き続けました。TikTokという動画メディアで『音で再生される小説』というのは物珍しかったのか、素人同然のぼくには気がつけば十九万人ものフォロワーさんが集まりました。けれど、そこで一つの終わりがやってきました。  十万人を超えてからフォロワー数は伸び悩み、再生回数にもバラツキが出始めました。最初は書きたいことを、ただがむしゃらに書いていればよかった。けれど当然、吐き出すだけでは無くなります。ぼくはどんどんと、書きたいことを失っていきました。
東真直@短編を書く人
東真直@短編を書く人
書けるものを、書けるままに。