鳴らした音の行く先は 6-9
第六章九話 ただ、近くで
扉をノックする音が聞こえる。
誰かと考えなくてもわかる。
今まではずっとそっとしておいてくれたのだ。
だから、応えないと。そう思い、体を起こそうとするが、力が入らない。
体が重い。どうにか体を奮い起こし、扉の前まで行く。
やっと扉の前まで着いたのに、扉を開けるかどうか迷った。
出ても何を話せば良いのだろう。
まともに話せる自信はなかった。
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カテゴリー: その他
投稿日時: 2025/6/26 12:00
傘と長靴
自分の書いた物語を誰かと共有したいと思い始めました。
拙い文章ですが、目に留めていただけると、幸いです。