暗闇に咲く花

私は生まれてよかったと思ったことは一度もない。 幼い頃から人と会話を交わすことはすごく苦手だった。話しかけられても頷くことしか出来ず、自分から言葉をかけることはほとんどなかった。 教室では静かで空気のような人間だった。何を考えているのか分からない、と言われることも一度や二度ではなかった。 ずっと暗闇を歩いて生きてきた。どこまで歩いていけばこの孤独感を置いていけるのだろうか。 そう思いながら人通りの少ない道を通っていた。自分の足音や呼吸だけが響いている。
冬
1ヶ月に一回ペースで投稿します!