その明るさは優しくない

その明るさは優しくない
体がだるくて動かない。 足も手も放り出して、目線だけを動かしベランダにある一つの背中を眺めた。 その背中は、さっきまで俺のそばにいたのに、今となってはどんなに手を伸ばしても届かないところにいるようだった。 部屋は薄暗かった。 涼しい風が、素肌に触れて、肌寒かった。
Jack
Jack
Jackです。 自分の作りたい世界を作って勝手に共有します。同性愛を取り扱った話や、社会課題に踏み込んだ話が多々あります。 いつもは、みなさんの素敵な世界を覗きに行っています。 いつも新しい世界を見せてくれてありがとう。 __時々つぶやく100字は私か、それか別の人。あるいは、存在しない人。