第十一話 何考えてるの、トイカケ様

第十一話 何考えてるの、トイカケ様
「久しぶりだね、トイカケ…いや、魔女の飼い猫シュレディンガーと呼ぶべきか?」 「どっちでもいいニャー。好きな方で呼ぶといいニャー」 「そうか…わかったよ、トイカケ」 門番は、少女と逸れた後、トイカケ様に出会っていた。少女の時と変わらずトイカケ様の姿は見えない。 「この体は便利だニャー、一度に複数人の相手をできるニャー」 「今、あの少女は君に合っているのだな?」 「どうだろうかニャー?…ニャフフ…」 「…肯定と捉えておくよ」 門番の周りにある落ち葉がパリパリと音を鳴らして割れる。門番はそれに視線を合わせる。 「それで、用は何かニャ?」
紫陽花
紫陽花
そこらへんに生えてる紫陽花です。 夢は漫画家、そのためにストーリーを練ってます。 小説や漫画はなんでも読みます。 バトル、ハートフル、ラブコメ、BL…なんでも御座れ!