クローゼットに載せるのは…
「…まもなく7番搭乗口より北海道行き188便の搭乗案内を開始いたします」
「いよいよか」
私がスーツケースを引っ張ると今までのスーツケースよりも何倍も重く感じた。これはこれからの生活に対する期待なのか不安なのか。
後ろを振り返れば見えないはずの両親が手を振っているように感じた。私があっちの高校に進学したいと言ったら反対せず行きたい空を行けと送り出してくれた両親。昨日までずっと笑顔だったのに今日になったら普段通り接してくれたがその中
にある悲しみなのか寂しさなのか。
初めてたった一人の飛行機。横を向けばいつでも話してくれる家族はいない。横にあるのはいつもより重いスーツケース。まるで沼にハマったように重く感じる。途端に緊張と不安がのしかかる。
0
閲覧数: 64
文字数: 679
カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2026/2/24 15:47
Holユーザ
シャリ