発掘!珍妙コンビ 其ノ弐

スパン!と部屋の障子が開く。驚いた小助は筆を止め、勢いよく音のした方を振り向く。と、べしゃべしゃに顔を濡らした心愛が立っていた。 「心愛殿、どうしたのでござるか。」 「まこちゃん!!!」 「んおぉ…。」 突然抱きついてきた心愛。諭すように背中を撫でる。心愛はわんわんと声を上げて泣き、小助の服にしみをつける。ひとしきり泣いた後、小助が様子を聞くと、鎌之介と喧嘩をしたらしい。 「鎌之介ったら、私の事子供扱いするのよ…!もう子供じゃないもん!」 「な、なるほどでござる…。」
澄永 匂(すみながにおい)
澄永 匂(すみながにおい)
連載中の作品は、金、土曜日辺りに更新予定です。 大学生&素人なので文章がぎこちないですが温かく見守ってください。 中学生の頃に作っていた話(元漫画予定だったもの)を書けたらいいなと思い、始めました。