星河灯台夜行譚 第二章【蒼い街の停止場】

星河灯台夜行譚   第二章【蒼い街の停止場】
第二章 蒼い街の停止場(とまりば) 列車が静かに揺れ、いつの間にか霧はすっかり晴れていた。 窓の外には、蒼一色の街が広がっている。 建物という建物が、巨大な時計の形をしていた。 円柱、塔、家屋、どれも針が止まり、ゼンマイの音も聞こえない。 街全体が“時間を失った”ように沈黙していた。
さやかオンザライス
さやかオンザライス
文学が好きです。浮かんだ物語をアウトプットしに来ました。荒削りですがよろしくお願いいたします👳🏻‍♂️