二話 檻から外へ②
『俺様を何だと思っている。あ、ステータスを確認していなかった。”ステータス、オープン”』
しかし何も起こらない。諦めずに小声で「ステータス、オープン」何も起こらない。
ショックを受けた晋太はコロシアムの闘技場にガベル(オークションなどで使われる木槌《きづち》)が無いことに気づき、焦りは収まった。
相変わらず観客は騒ぎ続けていると、晋太たちを連れてきたオークが足元に置いてであろう斧を二本持ち上げクロスさせた。すると皆一斉に静まり、風の音以外何も聞こえなくなった。続いてオークが斧を晋太へ掲げた。突然の指名に一瞬殺されるのかと思ったが、観客が一斉に盛り上がった。『やっぱり俺、勇者じゃないか』とニヤつくとオークが大きな声で。
「|跪け《ひざまずけ》~」
『観客と鎖で繋がれた他の九人と兵士までも跪いていい気分だ。これこそ転生だ!』と喜んだのもつかの間。
先程睨んでいた兵士に小声で「お前、さっさと跪け。オークに首ちょん切られるぞ。」と脅されてみんなが見ている方を見た。
白いひげを蓄え、体は三メートルくらいある大男が赤いマントを翻し《ひるがえし》、頭には王冠だ。
『やべ、俺じゃなく王様か』
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カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2024/10/9 10:17
注意: この小説には性的または暴力的な表現が含まれています
月明 ルナ
初めまして、月明 ルナ(つきあかり るな)です。他のサイトで小説を書いているのですが、案が出て来すぎて執筆が進まない為、こちらにて消費、長文を書く練習をしています。
200〜1000文気まぐれで更新予定です。