遠くへ行きたい?

遠くへ行きたい?
朝の光を浴びながら静かな山道を歩く。 夏が過ぎて少し涼しくなったこの季節は、 過ごしやすいけれどどうしても好きになれない。 秋風に攫われた友人を思い出してしまうからだ。 いつか夢を語り合った大事な親友を。 2人で世界中を旅行しようなんて言って遠い未来に 無邪気に期待を寄せていたあの頃は、 この季節を素直に好きでいられた。 そんな遠い昔のことを考えながら歩いていると
狛狐
狛狐
文章書く習慣つけれるように頑張ります。