一瞬を生きる君 1

一瞬を生きる君  1
 一瞬を生きる君  プロローグ    僕は今、フミと過ごした日々の記録を書こうとしている。雑談禁止という変わった店はあの日のように静寂に包まれている。あの時と同じコーヒー豆のいい匂いが漂っている。  この香りを嗅ぐのも、君と訪れたあの日以来、思い出すだけで昨日の出来事だったかのように鮮明に。     強く願うあの瞬間に戻れたなら   「優嘘」
れおち
れおち