記憶の欠片
中学を卒業してから、早くも2年が経った。久しぶりに開かれた同窓会に足を運ぶと、懐かしい顔ぶれが並んでいた。会場の隅には、昔からの友達や、あまり話したことがなかった人たちがそれぞれ集まり、笑い声や会話が溢れている。
「おー!久しぶり!」声をかけてきたのは、隣のクラスだった小田だった。俺も「久しぶり!」と返して握手を交わし、数年ぶりに会う懐かしさを感じた。
その時、目の端に何気なく視線が止まった。彼女――西村真希だった。
彼女は他の誰とも話さず、ひとりぼんやりと壁を見つめている。その姿は、どこか遠くから来たような、落ち着かない印象を与えていた。
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2025/3/14 16:17
日向葵
初めまして、日向葵です。
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