君は柴犬になった。

君は柴犬になった。
 ある日君は柴犬になった。  わんわんと焦ったように鳴いてる君は私の周りで飛び跳ねた。  あまりの出来事に放心状態で頭を撫でるとそれどころではないと、尻尾をふりながらまた一声鳴く。 「寝たら治るかもしれない」と一日寝てみたがそれでも君は犬のままだ。  それから何日経っても変化はない。君はいつまで経っても可愛い柴犬のままだった。 「案外、犬の方がいいかもしれない」と言うと君は不貞腐れて寝たふりをした。
樫野
樫野
なろうで小説投稿してることが多いです こちらでは短いお話を投稿させていただくと思います Twitter: @Neokinako_kashi