紡希(つむぎ)が紡ぐ出会いの宝物 3章 もう一つの世界に出会いたくて

 次の日の朝。私は姉に学校まで送ってもらった。慣れない道はやっぱり歩きにくいし不安だ。でも、幸福カフェは間違いなく目印になってくれる。私が姉の家から通うとしたら絶対に通る場所なのだ。だから、姉はたくさんの出会いがあるかもしれない。カフェの常連客や学生のグループと会うことが多いはずだ。  「じゃあ、今日もがんば!」  「ありがとう。お姉ちゃんは時間今日は大丈夫なの?」  「うん。時間いつもより遅めだから。それに最悪間に合わなくても、友達にメモるのお願いしてあるからなんとかなるんだよね。」  「そっか。お姉ちゃんは友達たくさんいていいよね。」  「そうかな。私の付き合い何か付き合い方間違ってる気がするけど。まあ、たくさんいるのは得かもね。」  「あっ、そろそろ行かなきゃ。じゃあ、行くね。」  「うん。」 姉は適当なところもあるが、それがまたうまく人を引きつけるのだ。私にはない特別な長所だと思う。姉のことだから伝えたとしても、ありえないって否定するだろうな・・・。私にとってはすごく羨ましいことなのに。実にだってない長所だ。やっぱり人の力になりたいって強く思っている人は考え方も相手に寄り添うような感じになっていくのだろうか。暖かな気持ちやふんわりと優しく包み込むような言葉を姉はいくつも知っているだろう。もしかしたら、司書の父よりももっと。たくさんの人だけじゃなくて、言葉や気持ちとも出会っているかもしれない。  「おはよう。今日って小論の提出日?私自信ないんだけど。」
peach
Peachです🍑♡ 小説を書くことが趣味の学生です✍🏻🤍 学園ものを載せていくから興味があれば読んでみてね🍀📗 漢字が苦手なので、文字のミスは暖かい目で見逃してくださいww