今日はなんなん?

今日はなんなん?
朝起きた時、体が軋んだ。 珍しく、目覚めたのは久しぶりの明るい朝だった。ぐっすりと、夜を知らずに眠れた。 けして完璧に気分の好い目覚めではないけれど…体の奥が乾いて、いろんな痛みにうめいたけれど…なんだかほっとしていた。 「おはよ…」 心地好い朝の音。朝から騒がしい母の音。包丁の規則正しいカタカタや、鍋のポコポコ弾むリズム。なんとはない日常が、今日も始まりを告げている。 ゆっくりとベッドから起きあがると、私はトイレへ急いだ。闘病生活が始まって大分経つが、手術を終えて、本格的に治療開始となってからは、今日で8日めとなる日である。 やっと、である。 やっと、息ができる。
灑悠羅-さゆら-
灑悠羅-さゆら-
名もなき詩(コトバ)書き。たった1人の心に刺さればいい。 4月いっぱい手術の為入院してました。今月より自宅療養㊥…治療に入る為、IN率さらに不定期になります。