【第二章】第四幕 喪失の欠片

【第二章】第四幕 喪失の欠片
 どうして、記憶がないのだろう。 いや、旅をしていたのは覚えている。 地理や歴史や、次に向かう為に金を稼ぐために働いていたことも。 しかし、自分が何者かにとなると頭に霧がかかったようになる。 大丈夫だ、自分の名前は覚えている。 ネヴァ……そうだった、はずだ。 でも、どこかしっくりこない。 柔らかな口調で誰から呼ばれたような――もっと別の名を。
高嶋のぎ
高嶋のぎ
はじめまして、高嶋(たかしま)のぎです!よろしくお願いします ♡やコメント、フォロー励みになります! ただいま、長編ファンタジー 「世界の果てから」執筆してます! 誤字脱字報告、感想お気軽に〜! イラストも趣味です 写真は自家製 生成画像に表示貼るようにしましたが、二年前くらいの古いのは画像が残ってないので画力で察してください クマは自作アイコン