道に落としたパンのかけらは、もうない。
冗談だよ、と、いつものような屈託のない笑顔で、否定してほしかった。
いや、否定してくれると思っていたのだ。
必死に手を引っ張って、支えていたのは、自分だ。
いや、支えていたつもりだったのか。
長い間、甘いお菓子の家に閉じこもっていたのは誰だ?
たとえ、たくさんお菓子を持って帰ったとしても、貴方が喜ばないことくらい、気づけたはずなのに。
「なあ、」
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2025/3/3 9:14
日和檸檬
初めまして。そしてこんにちは。日和檸檬と書いて、ひよりれもんと言います。
私の物語が、少しでも貴方の心に届いたら。私を見つけてくださった貴方に、幸がありますように。
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二次創作専用アカウント(れもんびより。)をつくりました。
こちらで投稿してしまったものはそのままにしますが、これからはそちらで二次創作の投稿をしていきます。