薄明の賽

薄明の賽
なぁ、どっちだ」 水平線上は琥珀に染め上げられ、雄大な世界はこの瞬間、果てしない宝石のように輝いている。 「どっちがって、何がさ」 「この瞬間が、始まりなのか、終わりなのかだよ」 そっと袖を捲ると、その腕を水平に向けようとする。しかし、その腕は逆光の影法師に遮られた。 「それは反則だ」 どこまでも暖かな色彩と、どこまでも深い暗色の濾光板の中、僕達は向き合う。 「なぁ、賭けをしよう」彼はそう言うと、懐から賽を取り出す。そして、その小さな四面体は大きく宙を舞った。
じゃらねっこ
じゃらねっこ
ねこじゃらしが好きなので、じゃらねっこです。