六道の継承と宴

「今この時を以て、汝、扇谷宗矩に継承者の座を譲り渡す。宗矩よ、誓文を」 「我等が力、我が刃、全ては皇家の繁栄のために」  人間道の祭壇。我が屋敷の地下に設置された、先祖代々受け継いできた祭壇の前で、私は誓文を口にした。  その瞬間、何かが自分の体に流れ込んでくるのを感じた。それが人間道としての力であることを、そしてその力の使い方を、理解した――いや、理解させられた。  私の家、扇谷家は、先祖代々人間道の力を継承し、六家のひとつに数えられている。
水無月涙
水無月涙
高校2年 来年受験だというのに小説書いてるアホ 気まぐれで小説書きます カクヨムとなろうでも活動してます 歌詞書いたり曲作ったりしてるので投稿は不定期 気が向けば新しい話を投稿します