2 執行者のパートナーは…ねこ?

2 執行者のパートナーは…ねこ?
レトロな部屋があった。 まるで図書館のように、壁は本棚でできている。 ただ、古い本たちは形が不揃いだし、ある本は机の上、ある本は椅子の上に、ある本は宙に浮いたまま放置されていて、片付けがなされていない。 部屋の真ん中には、円形の木製テーブル。 細かい装飾に匠の技が光るその机も、一見して古いが、傷も埃もなく、長年大事にされてきているのが分かる。 その机の中心には窪みがあり、1つの水晶が収められているのだが、その水晶から放たれている光は、机の数十センチ上の宙に、ホログラムのように映像を映し出していた。 流しっぱなしの映像は、ある世界の様子で、まるで各地に定点カメラでもあるかのように流されていた。 そして、その映像をちらちらと見ながら本のページをめくっていたのは、一匹の猫であった。 なんだか品がある、神々しい猫である。
桐花
一般人です。 頭に浮かぶ話、生まれてしまったキャラクターを知ってもらいたくなりました。 当面は、異世界ものです。 今やお腹いっぱいのジャンルですが、 一味違う部分が出せたらいいなぁと思ってます 絵はAIイラストつくろっというアプリを使ってます 投稿も閲覧も不定期で、コメントなどもたまたま見かけたものにフィーリングで反応してます。フォローバックとか気を使う必要はありませんよ