王国の10番

王国の10番
スパイリーは、これまでにも何度か“当たり”を引いてきた。 その中でも特に印象に残っているのが、日本のトップリーグであるJ1で活躍する選手を引き当てたときだった。 あの日、彼はただの遊びのつもりで、友人たちと河川敷に集まっていた。いつも通りの草サッカー。だがボールに触れた瞬間、世界が変わった。 足が軽い。いや、軽いというより「思考と同じ速度で動く」。ボールを扱う感覚も異様だった。まるで足ではなく、手で直接触れているような精密さ。トラップも、ドリブルも、パスも、すべてが寸分の狂いもなく決まる。 相手が何人いようと関係なかった。抜こうと思えば抜けるし、止めようと思えば止められる。試合というより、操作に近かった。
みかん
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