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春の星になりて
春、雪解けの山のふもと 眠れる大地は 水を孕み 草の芽が まだ言葉を持たぬまま 空の匂ひを吸ひこみてゐた 誰もゐぬ野原に ひとすぢ 風が立ち そこにゐるはずのないものたちが 音もなく、通り過ぎてゆく
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文字数: 388
カテゴリー: 詩・短歌
投稿日時: 2025/5/6 12:18
蘭陵