エマとニコ〜第四十七章〜

エマとニコ〜第四十七章〜
 リアムの姉はラインハルトの結界の周りをウロウロしています。 「光魔法でしか解除出来ないタイプね」 「この中にいれば…安全なのか?」 「結界には二種類あるの。一つは外からの攻撃を防ぐ反射タイプ。もう一つは中から出られなくして、ドラゴンとかの強い魔物を封印するタイプ」 「ニコ君がカーティス先生との試合で封印の魔法を受けていたのは後者のタイプのようだな」 「あら?ニコがカーティスと試合をしたの」 「ああ、カーティス先生が勝ったよ?」 「人間に負けるなんて…お馬鹿さんね」 「あのニコ君に勝つなんて誰も思っていなかったからな。今やカーティス先生はマスコミのインタビューに引っ張りだこだよ?」 「カーティスの“ゾエ”は今まで吸った中で一番、美味しかったの。また私に会いに来てくれないかしら?」
金子さとり
金子さとり
児童文学作家を目指してます。第二のハリポタ的な名作を書きたい。ジブリアニメ化されるのも夢。トランスジェンダーなので男性脳と女性脳の切り替えが可能です。男性の目線で書く方が好きかも。