案外…?
いけない、いけない。御手洗が混んでいて、思っていた以上に時間がかかってしまった。長いこと彼を待たせていると思う。しかも、彼とのデートの日である今日に限って生理が来てしまい、予定日より1週間早く来たために予測できていなかった。事情を話して、近くの薬局まで寄ることを快く承諾してくれたことが本当に申し訳ないし、ありがたく思う。
急いで彼のいるところへ行く。
「ごめんね、お待たs…」
言いかけて思わず固まってしまった。彼が複数人の可愛い女の子に囲まれている。彼も満更でもなさそうだ。せっかくのデートなのに?実は、彼はかなりモテる方で、このような現象は今に始まったことではない。何回か見ているはずなのに、胸の奥がザワつく。そこまで背が高い訳では無いがスラッとしていてルックスが良く、愛嬌があって親しみやすく可愛らしい印象もある彼。その上話し上手なので、嫌いと思う人は居ないだろう。
彼が私に気づいて、女の子たちと分かれて駆け寄ってきた。
「また声かけられてたね」
「まぁね。でもさっき分かれたよ」
やっぱり、満更でもない。私と一緒に居るより、可愛い女の子と居たいのではないか。彼女なのに何だか心細い。笑顔でいたかったが、思わず俯いてしまった。
「元気ない?どうしたの?」
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2024/7/29 1:31
注意: この小説には性的または暴力的な表現が含まれています
泉美
皆様ありがとうございます(*^^*)
温かい目で見学して頂けると嬉しいです🍀
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