霊能探偵 ファイル13「鏡の中の亡霊・上」
探偵業の朝は早い。
依頼人がいつ何時訪れてもいいように備える必要があるからだ。
僕とサユキは事務所でそのまま寝泊まりしているため、あまり心配することはないのだが、備えていて悪いことはない。
僕は朝五時に起床。軽く事務所を掃除したあと、キッチンで朝食を作る。サユキの分も作るため、食費が前よりも倍になったのが少し痛手ではある。だが、彼女もあれから僕によく尽くしてくれている。僕もできる限り彼女に還元しなければいけない。
冷蔵庫から卵を二つ取り出し、熱したフライパンに割って落とす。まだ眠気が残っているが、何とか意識を保ってベーコンエッグを作る。いつも僕が調理を終えた段階でサユキが起きてくるため、二人で朝食を取る。
「サユキはどう? 探偵業には慣れてきた?」
僕がベーコンを食べながらそう尋ねると、彼女は笑って首を傾げた。
「どうでしょう……まだあまり実感がないというか」
「でも幽霊列車の時も土蜘蛛の時も、僕はすごく助かったよ。サユキがいなきゃ解決できなかっただろうし」
「そうですか? そう言ってももらえると嬉しいです」
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カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2025/6/30 9:09
白崎ライカ
アニメとかファンタジーが好きで、とうとう小説に手を出してしまいました。
最近はノリと勢いで詩をよく書いています!
自分の好きな時に書いてるので、
不定期投稿です。
すごい今更ですが、誤字癖があります。
どうか温かい目で見て下さると作者は喜びます!
使用しているイラストは画像生成AIで作成したものです!
よろしくお願いします〜