天ノ弱

天ノ弱
雨上がりの空の下、少年はひとり、屋上のフェンスにもたれかかっていた。夕陽に照らされた街はオレンジ色に染まり、人々の影は長く伸びている。だけど、彼の心には重たい影が落ちたままだった。 「好きって言ったら、どうなるんだろうな」 彼は誰に言うでもなく、ぽつりと呟く。答えなんて知っている。言葉にすれば、すべてが壊れる。だから、いつも逆のことばかり言ってしまう。 「お前なんか、どうでもいいし」 あのときも、そう言った。目の前で微笑んでいた彼女は、ほんの一瞬だけ、悲しそうな顔をした。だけど、すぐにいつもの明るい笑顔に戻り、「そっか」とだけ答えた。
もえか
もえか
初めまして仲良くしてね✨️ 色んな小説を書きたいと思います! 初心者だけどよろしくお願いします✊🏻❤️‍🔥