キミがいないセカイが地獄なら

キミがいないセカイが地獄なら
第1章 ハジマリ 第5話 左腕を止血してもらったワンダだったが、まだ状況を読み込めずにいた。痛みよりも混乱が先に来て、興奮のボルテージは上がっていた。 「ソルネットじいさん!どうしてこの村はっ!」 「しっ…」 ハッとして周りを見た。獣はいつの間にか人と成り視界も鮮明になった。 「ごめん…」 「お主が混乱するのも不思議では無い。なぜならわしもなぜ襲われたかわからんのじゃ。」 崩れた家に潜みながら、ソルネットは事の経緯を話した。 「あの者たちはただ、排除しに来たとだけ言っておった。女も子供も関係ない。ひたすらに制圧していったわい…。だが、これだけは言える。偶然ではない。これは、誰かがいるのだ。わしらを破滅に追い込む何かが…。」
浅沼
浅沼