アスフール 10

「ファ、ミ、ソ、ド・・・」  待ち合わせの駅前に着くと、宮本先輩は植え込みの脇に座って空を指差し、そんな風にドレミの音階を呟いていた。 「宮本先輩・・・?」  待ち合わせの時間の5分前。早目に来て私の事を待っていてくれたのではあろうが・・・。 「あ、透子ちゃん」
えむ
多忙ですが読書が好きです。色々な方の作品を読ませて頂き、ありがたいです。自作はあまり上手くは有りませんが、感想など頂けると喜びます。