ただ、君に花を呼ぶ。

ただ、君に花を呼ぶ。
微かな春の匂いが頬を撫でる。 昼下がり、午後の日差しが眩しくて 思うように目を開けられない。 食卓の上、花瓶の花を挟んでうっすら君の耳元が見える。 淡桃色に、程よく血の通った耳を見つめていると
橘スイ
橘スイ
優しい小説を書きたいです