罪吐き乙女
この話は、私の犯した罪のお話です。
私の一つ目に犯した罪は殺人。
愛する旦那様を誑かした女も、私がいるのにそれにまんまとハマった旦那様も殺した。あの時の快感と爽快感は図り知れないものだった。ザクザクと人体に入る刃物の感触。やめてくれ、助けてと嘆く2人。とても清々しかった。とても快感だった。私は旦那様に優しくキスをして心の臓の奥深くまで刃物を指した。血は、温かく私に温もりを与えた。生き血を啜る私は、まるで吸血鬼のようだった。でも、鏡に映る私は、とても美しく見えた。2人の死体を野犬が多い山に捨てた。
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文字数: 1947
カテゴリー: その他
投稿日時: 2023/8/18 8:34
最終編集日時: 2024/6/4 9:27
注意: この小説には性的または暴力的な表現が含まれています
幸川 萊
さちがわ らい
あなたに幸せが舞い降りてきますように。
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好きな作家 芥川龍之介、中原中也、与謝野晶子、知念実希人、東真直