コード:ジニア 第七十五話「炎と炎」
エルさんは杖の先端を突き出し、『不死鳥の亜人』に向けて魔法を発動した。
「炎には炎だ。『赫の魔女』の名の所以(ゆえん)、とくと見せてあげよう」
杖の水晶から赤い魔法陣が浮かび上がり、地獄の業火のような炎が生成される。やがてそれらは円形を成し、渦を巻いて一つの塊へと昇華した。
「エルゲルガ・ドルゴロム・バーンデット」
彼女が詠唱した次の刹那、炎の集合体は一思いに『不死鳥の亜人』に向けて放出された。
「そんな魔法で我を殺せる訳がない!」
彼は体躯を覆う炎をさらに強める。そしてエルさんの魔法を炎のブレスで迎撃した。
激しく炎と炎がぶつかり合う。エルさんの魔法は僕がステージ3の状態で放つブレスをゆうに超えているだろう。だが、彼女の魔法が『不死鳥の亜人』を倒す決定打になるとは限らない。何故なら、『不死鳥の亜人』の回復能力は底なしだからだ。それに彼は《暁の会》がAKSMUの研究データを盗み出して作り出した人工亜人だ。僕やハイナのように変身することもなく、力の引き上げも存在しないように見受けられるが、間違いなく今まで戦ってきた亜人達とは一線を画す。
しかし、僕の不安は杞憂に終わった。
エルさんの火炎魔法が『不死鳥の亜人』のブレスを侵食し、彼の身体を焼き始めたからだ。
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カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2026/1/9 5:34
白崎ライカ
アニメ、ファンタジー、剣戟アクションが好きです。
最近はノリと勢いで詩をよく書いています!
自分の好きな時に書いてるので、
不定期投稿です。
今更ですが、誤字癖があります。
温かい目で見て下さると作者は喜びます!
使用しているイラストは画像生成AIで作成したものです!
よろしくお願いします〜