20時29分で止まった部屋
私の部屋の時計は、電波時計だ。
正確であることが売りの、あの“ズレないはずの時計”。
なのにその時計は、数年前からずっと——20時29分で止まっている。
最初に気づいたとき、私はただ「電池切れかな」と思った。
電波時計なのだから、少し狂ってもそのうち勝手に直るだろう、とも。
でも、直らなかった。
電池を替えても、壁の位置を変えても、窓の近くに置いても、
0
閲覧数: 52
文字数: 835
カテゴリー: その他
投稿日時: 2026/4/28 23:01
月詠 雛
04(21) 夢で実際に見た話や、日々の体験をもとに文章を書いています。
詩・小説・エッセイなど、ジャンルにとらわれず言葉を残しています。