ピンクの鯨

ピンクの鯨
第四章 夢の泉 マナは“ピンクの髭”を胸元にそっとしまい、静まり返ったマニマニの街を歩いていた。 灰の鯨が消えたあとの空気は、まるで浄化されたかのように澄んでいた。 街の建物はやわらかく形を変え、まるで彼女の進む先を導いているようだった。 「この髭が……ピンクの鯨のものだとしたら、どこから来たの?」 マナの足が止まる。 彼女の目の前には、見たことのない建物が浮かんでいた。
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