春に届かない春

電話が鳴ったのは、三月の終わりだった。 窓の外では、早咲きの桜が風に揺れていた。 その揺れと同じくらい、曖昧な予感が胸の奥にあった。 知らない番号だった。 出なければよかったと、今も思う。 「……○○病院です。佐藤さんのことで」
なつめ
なつめ
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