交差点

私の通学路の交差点には、いつも祠がポツンと立っている。 夏の夜は蒸し暑いのでそこら中でカエルが鳴き、冬は沢山の雪が降って一面の銀が見られるような田舎。 これは数年前、私がまだ小学校に通っていた頃のお話だ。 「あら真里ちゃん、また祠のお掃除かい?えらいわねぇ」 「うん!」 毎日日課としてこのお地蔵さんのお掃除をする私。いいねと言ってくれる人も不思議がる人もいる。 でも私は、ここに住んでいる者に話しかけるのが好きだった。 「…小娘よ、飽きないのか?毎日私のところに来て話そうなど。周囲から馬鹿にされているのを見かけるが…」 「いいのよ、そんな奴は放っておけば。こっちの方が数億倍大事」
ねぐせ
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こちら永遠の厨二病による、黒歴史投稿部屋です。 最近は活動がゆっくりですが、よろしくおねがいします。