最終話 その後と快気
蒼一郎が処刑された日から月日が流れ、吐く息もすっかり白くなっていた。この数か月で世界情勢はかなり変化した。
まず、3か国が植民地にして国すべてが独立に成功し、貿易航路の確保も成功した。本来ならば数年はかかるはずであった独立化も3か国の全面的な協力を得て、たったの数か月で成し遂げることができた。
また、日本では蒼一郎の処刑を促した沢渡副大臣は、実刑判決を受ける裁判を受けるため逮捕され、処刑に加担した職員も降格や減給などの処罰を受けた。自身の腕の中で蒼一郎を失い、精神的に深い傷を受けた美琴も完全ではないとはいえ回復していった。
さらに月日が流れ、お彼岸。美琴たち防衛省職員数名は蒼一郎のお墓参りに来ていた。
高宮大臣:
「ようやくひと段落着いたよ、蒼一郎。世界情勢も安定していって植民地だった国も独立できた。それも、お前が5年間この国を守り続けてくれたおかげだ。ありがとう。」
高宮大臣は少し涙ぐみながらも話をつづけた。
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カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2023/4/17 7:12
ゆうさん
同じ作品があると思いますが同一人物です。パソコンとスマホで連携できなかったので新しくこちらから連載いたします。
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