コード:ジニア 第四十四話「ほんのりと優しい朝」

コード:ジニア 第四十四話「ほんのりと優しい朝」
 僕は普段、ジニアの本拠地である喫茶店『cafe:zinnia』の二階の一室で生活している。軍事代はそれぞれの寮での生活であったが、軍を抜けた今、僕はこのレトロな雰囲気を纏う赤レンガの家屋に世話になっている。  朝を告げる小鳥のさえずりが聞こえ、僕はそれを目覚ましに目を覚ます。時刻は午前七時を回っていた。起きる気になれず、ベットで横になっているとコンコンと扉をノックする音が響く。 「はぁい」  僕はふわぁと軽くあくびした後、部屋の扉を開ける。佇んでいたのは、既に身支度を済ませたエルさんだった。 「おはよう、少年。そろそろ店を開かないといけない時間でね。ハイナ君を起こしてきてくれないかい? どうも看板娘がいないと店は繁盛しないからね」  僕はもう一度大きくあくびをした後、ぼやける視界を指で擦る。 「エルさんも随分、人使いが荒いですね」 「なぁに、今に始まったことじゃあないさ。こんな私にも、長年付き添ってくれる|召使《めしつか》いはいるしね」  ウィッチハットを指で軽く押し上げ、そう自慢げに話す魔女。 「召使い……ですか?」
白崎ライカ
白崎ライカ
アニメとかファンタジーが好きで、とうとう小説に手を出してしまいました。 自分の好きな時に書いてるので、 不定期投稿です。 すごい今更ですが、誤字癖があります。どうか温かい目で見て下さると作者は喜びます! さらにさらに今更々ですが、 使用しているイラストは画像生成AIで作成したものです! よろしくお願いします〜