フレイル=サモン〈CLⅨ〉

フレイル=サモン〈CLⅨ〉
サウラ国領土〈ジェノバ中央都市・特待兵寮塔「自室」〉 「ゔぅ。身体中バッキバキだあ…」 フレイルはフローリングに足を伸ばして座り、グッと開脚前屈をしてみた。多分気のせいなんだろうが、筋肉繊維がほぐれていく感覚が脹脛にぴりぴりと走る。 「ったく。まさか護衛隊の副隊長と思っきしバトってくるとはな」 ラノスは背中で苦笑いを浮かべた。商店街で購入してきたものを、一つひとつ収納している最中だからである。 「あれは仕方ないよ。売り言葉に買い言葉だったんだから」 フレイルは唇を尖らせた。  グラスト副隊長があんな風に煽ってこなければ、わざわざ今日訓練を行う事も無かった筈なんだ。…まあ、その挑発にまんまと乗っかったのは自分なんだけど。 「とはいえ、これで今後の課題がはっきりしたよ」
クリオネ
クリオネ
来年度まで活動休止中〜♪ ※注釈※ 時折り過去話に手を加える事があります (大きく変えた場合は報告します) 定期的なご確認をお願いします。 novelee様の不具合か、 長い文章の一部が 途切れている場合があります。