フレイル=サモン〈CLⅨ〉
サウラ国領土〈ジェノバ中央都市・特待兵寮塔「自室」〉
「ゔぅ。身体中バッキバキだあ…」
フレイルはフローリングに足を伸ばして座り、グッと開脚前屈をしてみた。多分気のせいなんだろうが、筋肉繊維がほぐれていく感覚が脹脛にぴりぴりと走る。
「ったく。まさか護衛隊の副隊長と思っきしバトってくるとはな」
ラノスは背中で苦笑いを浮かべた。商店街で購入してきたものを、一つひとつ収納している最中だからである。
「あれは仕方ないよ。売り言葉に買い言葉だったんだから」
フレイルは唇を尖らせた。
グラスト副隊長があんな風に煽ってこなければ、わざわざ今日訓練を行う事も無かった筈なんだ。…まあ、その挑発にまんまと乗っかったのは自分なんだけど。
「とはいえ、これで今後の課題がはっきりしたよ」
0
閲覧数: 13
文字数: 4348
カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2025/4/27 13:50
クリオネ
来年度まで活動休止中〜♪
※注釈※
時折り過去話に手を加える事があります
(大きく変えた場合は報告します)
定期的なご確認をお願いします。
novelee様の不具合か、
長い文章の一部が
途切れている場合があります。