チャノキ

やっと座れたと思ったのに、最悪だ。 今日は特段、朝から最悪な日というわけではない。目覚めも割と良かったし、朝ごはんもパンを一枚食べるぐらいの余裕はあった。行きの電車では、たまに見かけるイケメンも拝めたし、むしろラッキーとまで言える。 あのお局に、長い説教と自慢話を聞かされるまでは。責任は押し付ける。仕事はできない。気品を漂わせてるだけ。 典型的なダメ上司。そのくせ、男社会でやってきた自負からか、五十超えた女の性なのかミスにはねちっこい。 その後からだ、取引先との交渉が難儀したり、満員電車に押し潰されそうになったり。終いには、やっと腰を下ろした次の駅で、隣に座ったおじさんが加齢によるものか喫煙によるものか、はたまた両方なのか。臭いがキツすぎる。最悪だ。 これも全部、あのお局のせい。明日の昼休みはミニお茶会を開くとか言っていた。例のごとく、自慢話を聞かされるだけだ。めんどくさすぎる。
moon6
読むのが好きで勢いで書いたりしてます。 下手の物好きの横好き