鉄蜘蛛の城 第四十六話 “WickerMan”
「核露がジェミニの力を?」
その頃、飛虎那(ひこな)ダウン、亜丸(あまる)は空港にて、アイマンを帰国させる準備をしていた。ダウンは電話越しに、目夢(もくくら)と話していた。核露(かくろ)がジェミニの力を得たことを報告したのだ。
「ルリム・シャイコースとの戦いで、彼はジェミニの力に目覚め、軻遇突智(かぐつち)という斧を扱えるようになって、さらにそのおまけに自分の痛みを力に変える能力もある。ただ、それを使うと体力がおかしいほど消耗するデメリットがある。」
「二つの力を使えるようになった…か。」
ここで、目夢は頭の中に、黒武人(くろぶじん)とジェミニ、二つが共通していることを思い出す。“感情”。どちらも感情が最高に高ぶることで取得する。
「核露はルリムとの戦いで、何を思ったのだろうか。どんな“感情”が強く動いたのか。」
「今は静狼ってやつと核露くんは戦ってる。それは戦いが終わってから彼と話してみるよ。」
「期待外れとは言わせないぞ…!!悪魔が…!!」
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カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2024/6/27 10:10
最終編集日時: 2024/9/7 11:18
注意: この小説には性的または暴力的な表現が含まれています
大福五木
神話、空想上の生き物、フクロウに興味を持つ高校生です。Twitterでは「オーク」という名前です。