【140字】「取り残されたアゲート 5」

【140字】「取り残されたアゲート 5」
その人とすれ違った瞬間、女の子の名前を呼ぶ声がした。二人で振り返ると、そこにはやつれた姿の男性が必死で周囲を見渡していた。女の子はお父さんだと驚いて声を張り上げるが、当の本人には何も届いていない。どうして自分の娘が近くにいると分かったんだろう。僕は欠けたような心でそう思った。
野風 隼人(ノカゼ ハヤト)
野風 隼人(ノカゼ ハヤト)
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