屍ノ踊リ5話
5話「屍ノ提案」
その夜。和己は休める場所を探し求めて公園に来ていた。かなり遅い時間で彼らの他に人の姿はない。変身を解いてベンチに腰を下ろし、瑠花を解放して隣に座らせる。
「……どうやらお困りのようですね。もしかしてこれが要りますか?」
いつの間にやって来たのか和己と瑠花の隣に骸が座っていた。瑠花が警戒して和己のスーツにしがみつく。骸は微笑みをくずさず、和己に近づくと赤い水のような液体が入った小瓶を手渡してくる。
「骸さん、これは……?」
「屍人特有の体臭を消してくれるものです。少量体に塗りこむだけで嘘みたいに臭いが消えますよ。僕もよく使ってます」
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文字数: 2808
カテゴリー: ホラー
投稿日時: 2025/5/23 17:07
最終編集日時: 2025/5/23 17:08
注意: この小説には性的または暴力的な表現が含まれています
羊原ユウ
ホラーと特撮ものが好き
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