月 暴走 煙草
スマホカバーが汚れてきた。
しかし、私の心はその程度では揺れない。
それは確かに除菌ティッシュで拭いても落ちない汚れで、側からみると精神状態を心配してしまうだろう。
しかし、この汚れは昨日今日のものではない。...詳しく書くと正気に戻ってしまうので省略するが、要は少しずつ汚れたので変化に鈍感になり見慣れてしまったのだ。
私は夜の日課のランニングをしながらメンタルを安定させる。
鍵と念のため、スマホ等を持って。
初めは目的地のない散歩をしていたが、往復という専門用語を知り、体験した結果、歩くのが億劫になってしまった。
やはり何事も程々が良いのだろう。
今のランニングも、調子に乗ってフルマラソンなんて走ったものなら、いよいよ身体を動かす機会を失ってしまう。
その日の夜は月が綺麗だった。相手がいないので隠された意味もなく、見たままで本当に綺麗だった。月といえば満月が最も美しいと思っていたが、今日の楕円は特に惹かれ、感動した。
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カテゴリー: その他
投稿日時: 2022/11/28 9:55
最終編集日時: 2022/11/28 10:46
注意: この小説には性的または暴力的な表現が含まれています
古川河川