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 クラス表を確認した後、新入生はそれぞれのクラスの教室へと移動する。それは俺と瀬川も一緒だった。  校舎の外見は外国風だったが内装は案外普通の教室で、黒板と並べられた机がある。どうやら早めに着いたらしく、新入生は自分達二人以外はいなかった。 「…早かったか」 「少し待っていよう」  待つ。と言っても中に入ってからが困った。席に座るとしてもどこの席なのか。  座席表が廊下に張り出されてあるかもしれないと考え、教室を出る。その時、目の前に立つ人物にぶつかった。なんなんだろう、こんなにも人とぶつかるのは。 「お?もしかして新入生か?」  背が高く明るい赤い髪を持つその人は、その水色の瞳を輝かせた。俺はその人を知っていた。あのユニヴェール公演で、『チャンス』を演じた__ 「クォーツジャックエースの、織巻寿々さん⁈」  瀬川がかなりでかい声で後ろから叫んだ。あ、そうかコイツ普通にユニヴェールファンだ。
マイズ
マイズ
なんかの間違いでI日が50時間くらいに増えないかしら。 書きすぎるマンことマイズです。 ぼちぼち進めます。幅広く好きです。 *がついているものとショートはオリジナルです。それ以外は2次創作。 最近タスク多くて投稿出来ておりませんが頭ん中では構成練ってますのでご承知おき下さい。