魚(ホラー)

序  ゴトリ  と、目の前に魚の煮付けが盛られたやや重ゴツい、皿が置かれる。 その音は心の上に重しとし置かれた気がした。    その魚は酒の肴であるが、それは此処で長いする為に注文した料理、正直今の僕に記憶を薄める酒があれば良い、そんな心を見透かしたように、僕を見る魚の目は白く、僕をその白い目で見ている…… その目を観て、僕は過去のたった一度の過ちで流してしまった過去と、流れた涙を思い出し…… 酒を口に運ぶ……
仙 岳美
仙 岳美
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