殺人鬼

「お前、これまで何人殺した?」  どこからともなく声が聞こえる。 「は、え?私は人殺しなんかしてないですよ!」 「嘘つくな。俺はアンタに殺された」 「いやいやいや!私は力もないし殺しの道具も持ってないんですよ!?不可能です!」 「殺すのに道具が必要なのか?」 「いや必要でしょ」 「分からないなら教えてやるよ。アンタがどうやって俺を殺したのか。 俺には恋人がいた。それはそれは可愛い子だ。俺はある日突然倒れた。もう手のつけようがない末期がんだ。俺の恋人はひどく悲しんで、色々してくれた。毎日見舞いに来たり苦しむ俺を抱きしめてくれたりな。それも虚しく俺は死んだ。それでも恋人は前を向く…
そら
そら
きままに書きます。